日本の第95代総理大臣を務めた政治家の野田佳彦さん。
その任期は1年4ヶ月で、2000年代に総理大臣を務めた人物の中では4番目に長いのですが、8年総理大臣を務めた安倍晋三さんや5年務めた小泉純一郎さんとは比にならないほど短い任期ですね。
なぜ野田佳彦さんは総理大臣を辞めたのでしょうか?
ここでは、野田佳彦さんが総理大臣を辞任した理由についてわかりやすく説明しています。
野田元首相が総理大臣をやめた理由3選!
野田佳彦さんが総理大臣を辞めた理由は、大きく3つあります。
1つ目は消費税増税による支持率の低下、2つ目は総選挙での民主党の敗北、3つ目は東日本大震災の復興支援に関する賛否です。
ここでは、それぞれの理由についてわかりやすく説明します。
増税による支持低下
野田総理が辞任する理由の1つ目は「消費税の増税」が原因です。
日本の未来のために財政を立て直す必要があると考えた野田さんは、消費税を上げることを決めました。
総会に出席した野田佳彦首相(党代表)が2段階で消費税を引き上げる時期をそれぞれ半年遅らせ、2014年4月に8%、15年10月に10%とする案を提示した。
出典:日本経済新聞
この時、ネット界隈では猛反対の声で大荒れしていましたネ。
増税やめてほしいwwwww
— 現在使われておりません。 (@kitigai_____) December 31, 2013
マンガが高くなるとか最悪やろ…
あと90日経ったら百円ショップの商品が180円になると考えるだけでゾッとします。消費税増税反対。
— 安成ヤスナ (@yas7riyas7) December 31, 2013
この増税の決断は国民の生活に負担をかけるものというイメージが強く、結局は野田さんの支持率を急落させることになってしまいました。
野田さんは「今後の日本のために財政再建が必要」と考えていましたが、この決断が逆に総理辞任のきっかけとなりました。
総選挙での民主党の敗北
野田総理が辞任する2つ目の理由は「解散総選挙での敗北」です。
野田さんは、消費税増税などの政策について国民の意見を直接問うため、2012年に自らの意思で解散総選挙を行いました。
しかし、その結果、民主党は自民党に大敗し、政権を失うことになったのです。
野田政権が解散総選挙に打って出た時は、ああ、もう、政権から降りたいんだろうなあ、と、すごく気持ちの動きがわかったんだが
— すいか屋 ´・Д・酋 (@ayacius) November 18, 2014
負けると分かっての解散総選挙。これにはネット民も”出来レース解散”と騒いでいたデス。
この結果を受けて、野田総理は「国民の声を受け止めるべきだ」と考え、総理大臣の職を辞任することを決めました。
東日本大震災の復興支援に関する賛否
野田総理が辞任する最後の理由は「東日本大震災での取り組み関する賛否」です。
野田さんが総理大臣を務めた2011年~2012年の期間というのは、東日本大震災があった年です。
野田政権は震災後の混乱期における復興を進めるために多くの取り組みを行いました。
- 復興庁の設立
- 復興財源の確保(一時的に所得税や住民税を増税)
- 福島第一原発事故への対応
- 被災地支援への国際協力を得るため国際社会へのアピール
全体として、野田総理の震災復興に対する取り組みは「一定の評価を受けているものの、完璧ではなかった」といわてています。
おはようございます。東北の復旧復興が遅いのは、野田民主党のせいですね。東日本大震災を忘れている様です。今日も一日仕事がんばろう!
— たれじ (@tareji1112) October 16, 2012
復興の進み具合への不満や、復興特別税による国民の負担が増えたことに対する反発などが主な原因とされています。
(野田政権は東日本以外の地域でも税負担が強いられたため、余計に不満の声があがりました。)
また福島第一原発事故の収束や除染活動に関しても、専門家から「迅速さや透明性が不足していた」との指摘があったようです。
原発周辺地域の住民に対する情報提供が不足していたことも、当時の現地住民から大きく批判を受けることに。
このことも野田総理の総理大臣の職を辞任する大きな要因になったと考えられています。
野田佳彦は再び総理になるのは反対?賛成?
野田佳彦さんが総理大臣を再登板する可能性はありますが、世間の風当たりはかなり強いでしょう。
過去に東日本大震災からの復興や財政再建に取り組んだ実績がある一方、短命政権であったこと、そして民主党政権時代の課題が引き合いに出される可能性があるためです。
野田さんは民主党政権時代の最後の総理でもあり、民主党政権時代の混乱や課題を思い出す人も少なくありません。
そのため、民主党政権時代の失政と結びつけて否定的に見る層もいると思われます。
また日本社会では若手や新しいリーダーに期待する声も多く、再登板は「新しい発想がない」と感じる人もいますね。
そしてなにより、世間的に野田政権=増税を決定した認識が強いため、減税を主張する党が増えている今の日本で野田さんの再登板はかなり厳しいものになると思われます。
まとめ
今回は、野田佳彦さんが総理大臣を辞任した理由についてわかりやすく説明しました。
- 消費税増税による支持率の急落
- 総選挙での民主党の敗北
- 東日本大震災の復興支援に関する賛否
最後までご覧いただきありがとうございました!
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